毎日の離乳食づくりは分からないことも多く、手軽に使える市販のベビーフードは心強い味方ですよね。その一方で、「味が濃くて塩分が多いのでは?」「赤ちゃんの体に負担がかからないかな?」と不安に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの体を保護する機能や、おしっこをつくる腎臓の働きはまだ未熟なため、塩分のとりすぎには配慮してあげたいところです。しかし、市販のベビーフードは「選び方のコツ」と「正しい知識」さえ知っていれば、毎日の食卓に安心して取り入れることができます。
この記事では、気になる市販ベビーフードの塩分目安をはじめ、お店で簡単に確認できる見極めポイント、調味料不使用で安心なおすすめベビーフードまで分かりやすく解説します。
2児のママ&食品EC運営・楽天受賞歴のパパ運営
知っておきたい!赤ちゃんに必要な「塩分」と体の仕組み
「塩分」と聞くと控えるべきものと考えがちですが、実は赤ちゃんの成長にとっても必要な栄養素の一つです。
塩分は体に必要な栄養素:赤ちゃんにも大切な理由
塩分に含まれる「ナトリウム」は、体の中の水分量を適切な状態に保ったり、神経や筋肉をスムーズに動かしたりするために必要な成分です。赤ちゃんも汗やおしっこによって毎日ナトリウムを体外へ排出しているため、離乳食を通して適量を補う必要があります。
赤ちゃんの体が塩分にデリケートな理由
赤ちゃんの腎臓機能は、大人と比べるとまだ十分に発達していません。塩分を取りすぎてしまうと、体内の水分調整や塩分の排出に負担がかかりやすくなります。また、赤ちゃんの時期に強い味付けに慣れてしまうと、素材本来の味を感じにくくなる場合もあります。そのため、離乳食の時期は「極力薄味」を心がけることが大切です。
市販ベビーフードの品質基準
日本国内で販売されている市販のベビーフードは、「日本ベビーフード協議会」が定める自主規格に基づいて作られています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」などを参考に、月齢に合わせた適切な塩分量や栄養バランスが厳しく管理されています。
そのため、市販品を1食利用したからといってすぐに塩分過多になる心配はありません。ただし、主食とおかず、スープなどを組み合わせた際に全体の塩分が重なる場合があるため、パッケージの確認方法を知っておくとより安心です。
市販ベビーフードの塩分を見極める3つのチェックポイント
お買い物の際、パッケージを見てサッと塩分量を確認できる簡単なコツを3つまとめました。
チェック1:栄養成分表示から塩分量を計算する方法
パッケージ裏面の栄養成分表示には、「食塩相当量」ではなく「ナトリウム」という名称で記載されている場合があります。ナトリウム表示からおおよその食塩相当量を計算したいときは、以下の計算式が使えます。
【かんたんな塩分(食塩相当量)の計算式】
ナトリウム量(mg)× 2.5 ÷ 1000 = 食食塩相当量(g)
※例:ナトリウムが100mgと表示されている場合
100 × 2.5 ÷ 1000 = 0.25g(食塩相当量は約0.25g)
最近のパッケージには「食塩相当量」がそのまま記載されていることも増えていますが、この計算を知っておくとどの商品でもすぐに塩分量が把握できます。
チェック2:原材料名の並び順を確認する
食品表示のルールとして、原材料名は使用されている重量が多い順番に記載されています。パッケージ裏面の「原材料名」を見て、「食塩」「しょうゆ」「みそ」などの調味料がどこに書かれているかを確認しましょう。
- 後ろの方に記載がある場合:味付けに使われている量がごくわずかであると判断できます。
- 前の方に記載がある場合:しっかりした味がついている可能性があるため、お湯で薄めたり、おかゆに混ぜたりして調整するのがおすすめです。
チェック3:月齢ごとの塩分目安(目標量)を知る
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、乳幼児の1日あたりの食塩相当量の目標値(食塩摂取量の目安)は以下の通り定められています。
【1日あたりの食塩相当量の目標量】
- 生後0ヶ月〜5ヶ月頃:目標量の設定なし(母乳やミルクのナトリウムで十分なため、味付け不要)
- 生後6ヶ月〜11ヶ月頃:1日あたり1.5g未満(1食あたり約0.5g以下、離乳食初期〜中期はさらに少なく)
- 1歳〜2歳頃:1日あたり3.0g未満(1食あたり約1.0g未満)
離乳食初期(5〜6ヶ月頃)は調味料による味付けは原則必要ありません。離乳食中期〜後期(7〜11ヶ月頃)でも、1食あたりの食塩相当量は0.2g〜0.3g程度を目安に抑えてあげると、体の負担を減らすことができます。
調味料不使用のベビーフードを選びたい場面と調整テクニック
市販のベビーフードをより安心して使うための活用シーンと、自宅でできる簡単な調整方法です。
無添加・調味料不使用を選びたい3つの場面
- 離乳食を始めて間もない時期(5〜6ヶ月頃):素材そのままの味や香りを覚えてもらう時期です。調味料が入っていないシンプルな食材ペーストが適しています。
- 複数のベビーフードを組み合わせるとき:主食とおかずなど、何種類かを同時に使う場合は、片方を調味料不使用のものにしておくと全体の塩分重なりを防げます。
- 手作り離乳食の栄養補給として足すとき:「野菜の種類を増やしたい」「手作りのスープに一品足したい」という時、調味料不使用のベビーフードなら塩分を増やさずに栄養をプラスできます。
自宅でできる!味付けの調整テクニック3選
「買ってみたものの、少し味が濃いかもしれない」と感じたときは、以下の方法で簡単にやさしい味付けに調整できます。
- 白湯や野菜スープで薄める:お湯や、塩分の入っていない昆布だし・野菜スープを少し加えてのばすことで、味の濃さを和らげることができます。
- 無塩の野菜ペーストやフレークを混ぜる:手作りの野菜ペーストや、原材料が野菜のみのフレークを混ぜ合わせると、全体の塩分濃度が下がります。
- おかゆや豆腐と合わせる:味がついていない白おかゆや、つぶした豆腐、無塩のパンがゆに混ぜてあげることで、一口あたりの塩分をマイルドにできます。
【離乳食初期から使える】塩分・調味料不使用のおすすめベビーフード3選
毎日の離乳食づくりをサポートしてくれる、調味料不使用・原材料にこだわった安心のおすすめベビーフードをご紹介します。
おすすめ1:ママセレクト 野菜フレーク
【おすすめの理由】:原材料は国産の野菜のみ。食塩や砂糖、保存料、着色料などの添加物は一切使用されていません。
【使い方】:お湯を注いですぐになめらかなペーストが作れます。「あと一品野菜を足したい時」や「手作りおかゆの味付け前のアレンジ」にとても重宝します。
おすすめ2:manma 四季のベビーフード
【おすすめの理由】:食塩不使用で仕上げられており、季節ごとの旬の野菜のおいしさをそのまま味わえるパウチタイプのベビーフードです。
【使い方】:開けてそのまま食べさせられるため、お出かけ時や外出先での食事に便利です。裏ごし処理もしっかりされているため、ゴクゴク期(5〜6ヶ月頃)から安心して与えられます。
おすすめ3:リトルワンズ 無添加 オーガニック お野菜 ピューレ
【おすすめの理由】:国産の有機野菜(オーガニック)を使用し、食塩不使用で仕立てられたレトルトパウチタイプの野菜ピューレです。
【使い方】:こまつな、かぶ、さつまいもなど、裏ごしに手間がかかるお野菜が使い切りサイズのセットになっています。離乳食初期(5ヶ月頃〜)のペースト探しや、素材そのままのやさしい味を試したい時に役立ちます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 大人が食べると薄味に感じますが、本当に塩分が入っているのですか?
大人の味覚に合わせると非常に薄味に感じられますが、食材自体に含まれる自然なナトリウムが存在します。ベビーフードは赤ちゃんの未熟な腎臓や味覚に合わせて調整されているため、大人が「物足りない」と感じる程度が赤ちゃんの適量です。
Q2. 外食や旅行先で市販のベビーフードが続いても大丈夫ですか?
数日程度、市販のベビーフードが中心になっても健康上の問題が生じる心配はほとんどありません。どうしても気になる場合は、お湯を少量加えて薄めたり、主食(白おかゆなど)の割合を増やして全体的な塩分濃度を下げてあげると安心です。
まとめ
市販のベビーフードの塩分について、極端に心配しすぎる必要はありません。国内のベビーフードは赤ちゃんの成長に合わせた基準で作られているため、パッケージ裏面の「栄養成分表示」や「原材料名」をサッと確認する工夫だけで、我が子にぴったりな商品を見つけられます。
離乳食のスタート時や、手作りメニューと組み合わせたい時は、調味料不使用のタイプを上手に選ぶことで、保護者の方の負担を減らしながら、赤ちゃんにやさしい食事を提供できます。便利な市販品を賢く取り入れて、無理のない離乳食の時期を過ごしていきましょう。