赤ちゃんに豆乳を使い始める時期は、離乳食中期の7〜8か月頃から、料理の材料として少量ずつ使う方法がひとつの目安です。
ただし、豆乳について公的に一律の開始年齢が定められているわけではありません。7〜8か月頃からは、まず成分無調整豆乳を離乳食の材料として少量から取り入れ、飲み物としてそのまま与える場合は1歳以降を目安にするとよいでしょう。子どもの発達や体調、これまでに食べた食品の状況も見ながら進めてください。
豆乳はなぜ「7〜8か月頃」から料理に使えるの?
豆乳は大豆から作られる食品で、豆腐などと同じ大豆製品のひとつです。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、生後7〜8か月頃は離乳食の種類を増やしていく時期とされています。ただし、同ガイドに豆乳そのものの開始月齢が定められているわけではありません。
一方、豆乳をそのまま飲み物として与える場合は、3回の食事を食べるようになり、大部分のエネルギーや栄養素を食事からとるようになる1歳以降をひとつの目安とする考え方があります。豆乳だけで母乳や育児用ミルクの代わりにするのではなく、食事の一部として取り入れることが大切です。
豆乳の選び方と赤ちゃんへの取り入れ方
大人が飲む豆乳にはいくつか種類があります。離乳食に使う場合は、味付けされた商品ではなく、原材料や成分を確認して選ぶことが大切です。
離乳食には「成分無調整豆乳」が使いやすい
豆乳には「豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」などの種類があります。調製豆乳や豆乳飲料には、商品によって砂糖や食塩、香料などが使われています。一方、成分無調整豆乳は、大豆と水を主な原料とするタイプです。
離乳食に使う場合は、まず成分無調整豆乳を選び、商品ごとの原材料表示を確認するとよいでしょう。「成分無調整」と表示されていても商品ごとに原材料や栄養成分は異なるため、実際の商品表示を確認してください。
1日に飲ませる量は一律に決めない
1歳を過ぎて豆乳を飲み物として取り入れる場合でも、豆乳だけで必要な栄養をまかなうものではありません。食事の量や母乳・育児用ミルクなどとのバランスを見ながら、豆乳を飲むことで食事が進まなくならないようにしましょう。
「1日100〜200ml」などの固定的な量を、すべての子どもに当てはめることは避けましょう。子どもの食事量や成長、ほかの飲み物との組み合わせによって考え方は変わるため、具体的な量が気になる場合は、小児科医や管理栄養士などに相談してください。
成長に合わせて料理から飲み物へ
7〜8か月頃は、豆乳スープやパンがゆなど、離乳食の材料として少量から取り入れる方法があります。9〜11か月頃も、シチューや煮物など、子どもが食べやすい状態に調理した料理に使えます。
1歳以降は、食事の進み具合を見ながら、そのまま飲み物として取り入れる方法も選べます。シリアルなどにかける場合も、子どもが食べやすい状態になっているかを確認しながら取り入れましょう。
初めて豆乳をあげるときに気をつけたい3つのポイント
まずは少量から試す
大豆は食物アレルギー表示の対象となる食品のひとつです。初めて豆乳を使うときは、体調のよい日に少量から始め、食後の様子を確認しましょう。初めての食品は、万が一症状が出たときに受診しやすい平日の日中などに試す方法があります。
すでに大豆製品を食べていても、豆乳を初めて使う場合は少量から様子を見るとよいでしょう。じんましん、嘔吐、せき、呼吸が苦しそうなど、気になる症状が出た場合は、自己判断で食べ続けたり除去を続けたりせず、医療機関に相談してください。
離乳食期は料理の材料として取り入れる
離乳食は、子どもの発達に合わせて食品の状態を調整することが基本です。豆乳についても、離乳食期はスープや煮込み料理など、料理の材料として少量から取り入れる方法があります。
豆乳を加熱すること自体を「消化しやすくするため」と断定するのではなく、子どもが食べやすい状態に調理した料理に使うとよいでしょう。
「豆乳は子どもによくない」と言われる理由は?
豆乳そのものを子どもに与えてはいけないということではありません。ただし、乳児期の母乳や育児用ミルクを豆乳だけに置き換えるような使い方は適切ではありません。
離乳期は、母乳や育児用ミルクを続けながら、離乳食から少しずつ食品の種類を増やしていく時期です。豆乳はその中の一つの食品として、料理の材料や1歳以降の飲み物として取り入れましょう。
なお、乳糖不耐症や牛乳アレルギーなどがある乳幼児に豆乳を飲ませる場合は、アレルギーの状態などによって判断が異なるため、医師に相談し、その指示に従ってください。
離乳食にも使いやすい無調整豆乳3選
豆乳は、料理に使うのか、飲み物として使うのかによって選び方が変わります。ここでは、成分無調整タイプの中から、容量や原料、味わいなどに違いがある商品を紹介します。
200mlの飲みきりサイズで選ぶなら「ひとつ上の豆乳」
マルサンアイの「ひとつ上の豆乳 成分無調整豆乳」は、国産大豆を原料とした200mlタイプ。大豆固形分11%で、コクとうまみがありながら、すっきりした後味と、なめらかな飲み心地が特徴です。大きなパックを開封して飲み切るより、200mlの飲みきりサイズを選びたい場合に候補にしやすい商品です。
九州産大豆の味わいを重視するなら「ふくれん」
ふくれんの「九州産大豆 成分無調整豆乳」は、九州産大豆を使用した1000mlタイプです。大豆固形分9%で、大豆の旨みを味わえる一方、メーカーは大豆特有の臭みを抑えたさっぱりした味わいとして紹介しています。九州産大豆を使った無調整豆乳を選びたい場合や、料理にも使える1Lタイプを探している場合に候補になります。
料理にも使いたいなら「みどり豆乳」
九州乳業の「みどり豆乳 成分無調整」は、1000mlの成分無調整豆乳。大豆固形分8%以上で、砂糖や油を使用していない商品です。メーカーでは、そのまま飲むだけでなく料理にも利用できる商品として案内しています。豆乳を飲み物だけでなく、スープや煮込み料理などにも使いたい家庭なら、1Lタイプを活用しやすいでしょう。
まとめ
豆乳は、7〜8か月頃から離乳食の材料として少量ずつ使い、飲み物としては1歳以降をひとつの目安にできます。ただし、これは豆乳について公的に一律で決められた開始年齢ではありません。子どもの発達や体調、食べ慣れている食品、豆乳の種類や使い方などを考慮しながら進めましょう。
離乳食期は成分無調整豆乳を料理に使い、初めて与えるときは少量から様子を確認するのが基本です。豆乳だけに栄養を頼るのではなく、母乳・育児用ミルクや離乳食などと組み合わせながら、無理のない範囲で取り入れてください。
【参考情報】
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
- 厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
- 大津市「離乳食について」「離乳食 月齢ごとのポイント」
- 消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」
- 各種商品ページ