「毎日のごはんにだしを取り入れたいけれど、原材料や塩分が気になる」「離乳食にも使える無添加のだしを選びたい」——そんな思いで探している方も多いのではないでしょうか。
無添加出汁といっても、かつお節・昆布・煮干しなど素材の組み合わせや、食塩・エキス類の使い方、粉末かだしパックかといった形状で、ずいぶん違いがあります。この記事では、無添加出汁の選び方、栄養成分、離乳食に使うときの考え方を整理したうえで、最後におすすめの5商品を紹介します。
出汁には、かつお、いわし、さば、あご、昆布、しいたけなど複数の原材料が使われることがあり、商品によって含まれる原材料やアレルゲンが異なります。この記事の5商品でも、いわしやかつおを使うもの、かつお節だけのものなど構成はさまざまです。お子さんにアレルギーがある場合は、購入前に原材料名とアレルギー表示で、該当する素材が入っていないことを確認してください。製造所で他のアレルゲンを含む食品を扱っている場合もあるため、心配なときは注意書きまで見ておくと安心です。
無添加出汁とは?まず確認したい選び方のポイント
「無添加出汁」といっても、商品によって原材料や作り方はさまざまです。「無添加」の言葉だけで決めずに、食塩の有無、エキス類の使用、だしの形状、原材料の種類の4つを見ておくと、わが家に合う商品を選びやすくなります。
食塩や調味料を加えているかを見る
「食塩不使用」と「食塩相当量がゼロ」は同じ意味ではありません。素材そのものに含まれるナトリウムによって、食塩相当量が表示される商品もあります。
塩分をできるだけ控えたいときは、「食塩不使用」「調味料不使用」の表示だけでなく、栄養成分の食塩相当量まで見ておくと安心です。この記事の後半にも、5商品の食塩相当量をまとめた表を載せています。
原材料が何種類使われているかを見る
かつお節と昆布を組み合わせた合わせだし、煮干しやあごを加えたタイプ、かつお節だけの単一素材タイプなど、構成はいろいろです。
味の深みを重視したいなら複数の素材を使った商品、原材料をできるだけシンプルにしたいなら単一素材の商品、というように、ご家庭で大切にしたい条件に合わせて選べます。
だしパックか粉末かで、使い方が変わる
だしパックは、水やお湯で煮出して使うタイプです。一方、粉末タイプには、そのまま汁物に溶かしたり、料理に振り入れたりできる商品があります。
離乳食や毎日の料理に使う場面だけでなく、忙しい日でもどこまで手間を減らしたいかで選ぶと、無理なく続けやすくなります。
無添加出汁の栄養成分は?商品によって大きく異なる
無添加出汁の栄養成分は、使われている素材や加工方法によって変わります。「無添加出汁ならこの数値」とひとまとめにはできないため、商品ごとの栄養成分を見比べて選ぶことが大切です。
今回紹介する5商品でも、エネルギーや食塩相当量には違いがあります。
| 商品 | 表示単位 | エネルギー | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|
| 千年前の食品舎 だし&栄養スープ |
100g | 363kcal | 4.6g |
| mizunoto 体にやさしいだしパック |
1袋9g | 32kcal | 0.2g |
| サンセリテ札幌 KAKEDASHI |
100g | 331kcal | 3.53g |
| マエカワテイスト 天然だしパック 特撰 |
1袋10g | 38kcal | 0.3g |
| カネジョウ かつおだしパック |
1袋7g | 23.8kcal | 0.08g |
表示単位は商品ごとに違うため、数字だけで単純に比べることはできません。「1袋あたり」なのか「100gあたり」なのかを見たうえで、実際に使う量に置き換えて考えるのがポイントです。
1日の適切な摂取量は?一律の基準はありません
無添加出汁について、すべての人に共通する「1日の適量」が決められているわけではありません。商品ごとに1回の使用量が違うため、料理全体の味や食塩相当量とのバランスを見ながら使うのが基本です。
「10〜20g」などの数字を一律の目安にしない
だしパックや粉末は、1人前の使用量が商品によって異なります。この記事で紹介する商品でも、だしパックは1袋7〜10g、粉末の千年前の食品舎は1人前5〜10gと使用量が違うため、「無添加出汁は1日○g」と言い切ることはできません。
食塩不使用でも食塩相当量は見ておく
食塩を加えていない商品でも、素材に由来するナトリウムによって食塩相当量が表示される場合があります。塩分を気にして選ぶときは、「食塩不使用」の表示だけでなく、実際の食塩相当量まで見ておきましょう。
離乳食に無添加出汁はいつから?
離乳食の開始は生後5〜6か月頃が目安とされています。ただしこれは離乳そのものの開始時期で、「無添加出汁は生後○か月から」と決められているわけではありません。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳の進め方はあくまで目安で、赤ちゃんの食欲や成長・発達の状況に合わせて調整するとされています。初期は素材の味を生かし、薄味で調理することも示されています。
離乳食で出汁を使うときの確認ポイント
- 原材料を確認する:かつお、いわし、さば、昆布など、商品によって使われている素材が違います。初めて口にする原材料が入っていないか、確認しておくと安心です。
- 食塩や調味料の有無を確認する:離乳食は薄味が基本です。商品に含まれる食塩や調味料の有無も見ておきましょう。
- 赤ちゃんの発達に合わせる:離乳の進み具合に合わせて、食材の形状や量、食べる様子を見ながら進めましょう。焦らず、赤ちゃんのペースで大丈夫です。
無添加出汁おすすめ5選
ここからは、原材料のシンプルさ、食塩や調味料の使い方、使いやすさ、容量など、商品ごとの違いが分かるように紹介します。「わが家は何を優先したいか」を思い浮かべながら読んでみてください。
1位
千年前の食品舎 だし&栄養スープ
煮出す時間がない日も、料理にスープにサッと使いたいご家庭に向く粉末タイプ
カタクチイワシ、カツオ、昆布、原木栽培椎茸、無臭ニンニクなどを使った粉末タイプで、食塩や化学調味料、酵母エキスなどは加えていません。1人前5〜10gを目安に、汁物はもちろん、炒め物や焼き物にも使えるので、鍋でだしを取る時間がなかなか取れない日でも取り入れやすいのが魅力です。食塩相当量は100gあたり4.6gの表示ですが、1人前の5〜10gで計算すると約0.2〜0.5gです。また、乳児用規格適用食品としてメーカーが案内している商品なので、離乳食を始めたご家庭も検討しやすい選択肢です。
2位
mizunoto 体にやさしいだしパック
国産天然素材と無漂白のパックにこだわりたいご家庭に選びやすいだしパック
カツオ節、昆布、煮干しなどを使っただしパックで、食塩・化学調味料・保存料・エキス類は使っていません。パックそのものも無漂白なので、口に入る素材だけでなく、パックの仕様まで気にしたいママにも選びやすい仕様です。粉末のように料理へ直接加えるタイプではなく、煮出して使うため、味噌汁や煮物など、いつもの和食のベースにしたいときに向いています。食塩相当量は、1袋9gあたり0.2gの表示です。
3位
サンセリテ札幌 かけだし 1袋 100g
煮出す手間を減らして、料理に直接使いたいご家庭に選びやすい粉末タイプ
天然素材を細粉末化した粉末タイプで、だしパックのように煮出す必要がありません。お味噌汁や炒め物、おひたしなどにそのまま加えられるので、平日の夕食づくりで「だしを取る時間まではなかなか…」というときも取り入れやすいタイプです。毎回鍋でだしを取る手間を減らしたいご家庭では、この使い方の違いが選ぶポイントになります。
4位
マエカワテイスト 天然だしパック 特撰 10g
国産の天然原料を組み合わせた、普段の和食に使いやすいだしパック
いわし煮干し、鰹節、昆布、椎茸などを組み合わせた天然だしパックで、食塩や化学調味料は添加していません。味噌汁や煮物など、和食を作る機会が多く、だしパックで手軽にベースを整えたいときに選びやすい商品です。調味料を足す前のだしとして使いたいご家庭にも向いています。食塩相当量は、1袋10gあたり0.3gの表示です。
5位
カネジョウ かつおだしパック 7g
原材料をかつお節に絞った、シンプルなだしを選びたいご家庭に
鹿児島県産のかつお節だけを使った単一素材のだしパックです。複数の素材を組み合わせた合わせだしではなく、原材料をできるだけシンプルにしたいときに選びやすいタイプ。すっきりとした和風のだしで、味噌汁やスープのベースとして使いたいご家庭に向いています。食塩相当量は、1袋7gあたり0.08gの表示です。
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無添加出汁を選ぶときは栄養成分表示も確認
無添加出汁は、使われている素材や加工方法によって栄養成分が異なります。「無添加だから低カロリー」「天然素材だから栄養価が高い」とひとくくりにはできません。
選ぶときは、栄養成分、原材料、内容量を見比べるのがおすすめです。特に塩分が気になる方は、「食塩不使用」の表示だけでなく、実際の食塩相当量もあわせて見ておくと比べやすくなります。この記事の表も、比較の参考にしてください。
商品によって食塩相当量にも違いがある
同じ「無添加出汁」でも、原材料だけで作られているもの、食塩を加えているものなど、商品ごとに設計が違います。味噌や醤油など、ほかの調味料と組み合わせる場合は、出汁そのものの食塩相当量だけでなく、料理全体の味付けのバランスも考えて選びましょう。
「無添加」と「健康に良い」は同じ意味ではない
「無添加」は、特定の添加物を使っていないことを示す表示です。それだけで、健康面や安全性が高いという意味ではありません。
毎日使う出汁を選ぶときは、原材料、食塩相当量、使い方、容量など、わが家が重視したい条件を一つずつ確認することが大切です。
無添加出汁のよくある質問
Q. 無添加出汁なら離乳食にもそのまま使えますか?
A. 「無添加」というだけで、離乳食に適しているとは言い切れません。商品ごとに原材料や食塩の有無が違うため、まず原材料と食塩の使い方を確認して選びましょう。離乳食は、赤ちゃんの発達に合わせて食材の種類や形状を進めていくのが基本です。
Q. 離乳食に使う出汁は何を選べばいいですか?
A. 「この出汁を選べば大丈夫」という一律の基準はありません。使われている原材料と、食塩・調味料の有無を確認し、初めて食べる原材料が入っていないかも見ておきましょう。商品によって原材料の組み合わせが違うため、赤ちゃんがこれまでに食べた食材に合わせて選ぶことが大切です。
Q. 無添加出汁は1日にどのくらい使えばいいですか?
A. すべての商品や家庭に共通する1日の使用量はありません。この記事の商品でいえば、だしパックは1袋7〜10g、粉末の千年前の食品舎は1人前5〜10gなど、商品によって使う量が違います。離乳食の場合も、月齢や発達、料理の内容によって使用量は変わるため、味付けは薄めを意識しながら調整しましょう。
Q. 食塩不使用の出汁なら塩分を気にしなくても大丈夫ですか?
A. 食塩を加えていない商品でも、原材料に由来するナトリウムによって食塩相当量が表示される場合があります。塩分を控えたいときは、「食塩不使用」の表示だけでなく、栄養成分の食塩相当量まで見ておきましょう。
Q. 開封後は冷蔵庫で保存したほうがいいですか?
A. 粉末やだしパックは湿気が苦手です。開封後はしっかり口を閉じ、直射日光や高温多湿を避けて保管するのが基本で、湿気が気になる梅雨から夏場は冷蔵庫に入れておくと安心です。ただし、商品によって推奨される保存方法が異なる場合があるため、パッケージに指示があるときはそちらを優先してください。
Q. アレルギーがある場合、無添加出汁なら安心ですか?
A. 無添加であることと、アレルギーの原因になる原材料が入っていないことは別です。かつお、いわし、さば、えび、かに、大豆など、商品によって使われる原材料は異なります。お子さんに与える前に、原材料名とアレルギー表示で、該当する素材が入っていないことを確認してください。
Q. だしパックと粉末タイプはどちらが使いやすいですか?
A. 毎日の調理スタイルに合うほうがおすすめです。だしパックは煮出して料理のベースを作りたいとき、粉末タイプは炒め物や汁物などに直接加えて手間を減らしたいときに使いやすい形です。無理なく続けられるほうを選ぶと、買ったあとも使いきりやすくなります。
まとめ
無添加出汁を選ぶときは、「無添加」という言葉だけで決めずに、原材料、食塩や調味料の使い方、だしの形状、容量、栄養成分まで見比べることが大切です。
離乳食に使う場合も、無添加かどうかだけでなく、含まれている原材料や食塩の有無を確認し、赤ちゃんの発達や食経験に合わせて取り入れましょう。
今回紹介した5商品も、素材の構成や使い方がそれぞれ違います。忙しい毎日に手軽に使いたいのか、だしパックで煮出したいのか、原材料をできるだけシンプルにしたいのか。わが家がいちばん大切にしたい条件から選ぶと、買ったあとも無理なく使い続けられる一品が見つかります。
【参考情報】
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
- 消費者庁「食品表示法に基づく食品表示」
- 消費者庁「アレルギー表示について」
- 農林水産省「食事バランスガイド」
- 各種商品ページ


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