暑い日やお出かけ先で、大人が食べているアイスを欲しがるお子さんの姿に「いつからあげていいのかな?」と悩むママは多いですよね。
アイスクリームについて、一律に「何歳から」と定めた公的な開始年齢はありません。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳完了は生後12~18か月頃が目安とされています。
そのため、この記事では、離乳食が完了して食事のリズムが整ってくる1歳半頃以降を、アイスを試すひとつの実用的な目安として紹介します。これは公的な年齢基準ではなく、お子さんの食事の進み具合や体調などを考慮した編集上の目安です。
「ひと口だけなら大丈夫かな?」と思うこともありますが、アイスには砂糖や脂質が多く含まれる商品もあります。初めて食べさせるときに知っておきたい、量や選び方のポイントをまとめました。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
アイスクリームはなぜ1歳半頃以降を目安にするの?
離乳食が完了してからのほうが食事とのバランスを考えやすい
厚生労働省のガイドでは、離乳完了期は生後12~18か月頃が目安とされています。ただし、これはあくまで目安で、子どもの食欲や成長・発達に応じて調整するものです。
アイスクリームは、主食やおかずのように毎日の食事で必要な食品ではありません。まずは普段の食事を中心にして、食事のリズムが整ってきた時期に、少量のおやつとして楽しむとよいでしょう。
砂糖や脂質の摂りすぎに注意したい
アイスクリームには、商品によって砂糖などの糖類や脂質が多く含まれています。少量でもエネルギーや糖類を摂ることになるため、初めて食べるときは量を控えめにするのがおすすめです。
特に小さなお子さんは、アイスだけでお腹いっぱいにするのではなく、普段の食事や間食とのバランスを考えて楽しむことが大切です。
「3歳までに味覚が決まる」とは限らない
「3歳頃までに味覚が決まる」といった説明を見かけることがありますが、アイスを食べたことだけで、その後の味覚や野菜の好き嫌いが決まると断定することはできません。
ただし、離乳期から幼児期はさまざまな食品や味に触れていく時期です。アイスのような甘いものだけに偏らず、普段の食事では素材の味を生かした料理を経験させてあげることを意識するとよいでしょう。
初めてのアイスデビュー!守ってあげたい4つのポイント
いざアイスを食べさせるときに、ママが迷いやすいポイントをまとめました。
まずは少量から
初めて食べさせるときは、まずひと口程度のごく少量からにして、お子さんの様子を見ましょう。
アイスは冷たく、甘みも強いため、最初からカップやコーンを1個食べ切らせる必要はありません。少量を食べて問題がなければ、次回以降も食事やほかのおやつとのバランスを見ながら量を調整しましょう。
なお、「小さじ1杯まで」などのアイス専用の公的な摂取量基準があるわけではありません。ここでの少量という考え方は、初めての食品を試す際の一般的な進め方を参考にした、この記事上の実用的な目安です。
初めて食べるなら、体調のよい日に
アイスには、商品によって乳成分や卵などのアレルギー表示対象食品が含まれています。初めて食べる商品は、原材料表示とアレルギー表示を確認し、お子さんの体調がよい日に少量から試しましょう。
食後に発疹、嘔吐、下痢など気になる症状が見られた場合は、食べるのを中止して医療機関に相談してください。すでに食物アレルギーの診断を受けている場合や、特定の食品を控えるよう指示されている場合は、自己判断で試さず、医師の指示を優先しましょう。
食べたあとの歯みがきも忘れずに
砂糖を含む食品や飲料を摂ることは、子どものむし歯リスクと関係します。アイスを食べたあとは、水やお茶を飲ませたり、普段の歯みがきを行ったりして、お口のケアをしてあげましょう。
特に寝る前に甘いものを食べる習慣は避け、アイスを食べる時間帯にも気をつけたいところです。厚生労働省も、寝る前の甘い飲食物はむし歯のリスクを高める要因として紹介しています。
毎日の習慣にしない
アイスは、毎日の食事に必要な食品ではありません。お出かけの日や家族で楽しむおやつなど、普段の食事とは分けて楽しむくらいがちょうどよいでしょう。
「絶対に食べさせない」と決める必要はありませんが、アイスだけでなく、果物や乳製品などさまざまな食品を経験できるようにしてあげることが大切です。
「子ども向けのアイス」を選ぶときの見方
スーパーやコンビニでアイスを選ぶなら、まずパッケージの「種類別」と「原材料名」を確認してみましょう。
アイス類は、乳成分の量などによって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」に分類されています。
- アイスクリーム:乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上
- アイスミルク:乳固形分10.0%以上、うち乳脂肪分3.0%以上
- ラクトアイス:乳固形分3.0%以上
- 氷菓:上記以外のアイス類で、シャーベットやアイスキャンディーなどがあります
ただし、「アイスクリームだから添加物が少ない」「ラクトアイスだから体に悪い」と種類だけで判断することはできません。食品添加物の使用についても商品ごとに異なるため、気になる場合は「原材料名」を確認しましょう。
また、アイスクリームは乳脂肪分が高い商品もあるため、種類別の表示だけでなく、糖類や脂質、内容量なども見て、お子さんが食べる量を考えることが大切です。
出典:消費者庁「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」関連資料
ママが選びやすいアイス3商品
ここでは、原材料や製法にこだわりたい家庭がチェックしやすい商品を紹介します。ランキングではなく、それぞれ特徴が異なる3商品を選びました。
原材料をシンプルに選びたいなら|明治 Dear Milk(ディアミルク)
明治 Dear Milkは、種類別が「アイスクリーム」で、原材料名は「乳製品(北海道製造)」とシンプル。食品添加物の安定剤・乳化剤・香料を使用していない商品です。
ただし、原材料の「乳製品」には脱脂濃縮乳・クリーム・加糖練乳が含まれ、加糖練乳には糖類が含まれます。砂糖をまったく使っていない商品ではないため、原材料がシンプルなアイスを選びたい家庭に向いています。
130mlのほか、73ml×4個のマルチタイプもあります。お子さんと分けて食べるなら、1個をそのまま食べ切らせるのではなく、食べる量を取り分けてあげると調整しやすいでしょう。
北海道産の原材料にこだわりたいなら|牧之瀬牧場 生きる牧場アイス
北海道弟子屈町の牧之瀬牧場が製造する「生きる牧場アイス」は、北海道産の生乳や生クリーム、バターなどを使ったアイスです。レアミルク、レアいちご、レアチョコなど複数の味があり、白砂糖・保存料・着色料・香料・安定剤を使用していないと商品ページで案内されています。
レアミルクには北海道産の生乳、生クリーム、バター、脱脂粉乳などが使われています。卵不使用の商品として案内されていますが、フレーバーによって原材料が異なるため、購入前には食べる味の原材料表示を確認しましょう。
素材や産地にこだわったアイスを選びたい家庭や、家族で少しずつ楽しみたいときにチェックしやすい商品です。
乳製品や卵を避けたい家庭に|SOY GeLA! オーガニック豆乳アイス
牛乳や卵を使わないタイプを選びたい場合は、SOY GeLA!のような豆乳アイスも選択肢になります。ココバニラは有機豆乳、有機砂糖、有機ココナッツクリーム、バニラ、菜種油を原材料とする氷菓で、有機JAS認証の商品として販売されています。
乳成分・卵を使わない商品として案内されていますが、大豆を使用しています。また、豆乳アイスだからといって糖類を含まないわけではありません。アレルギーがある場合は、商品ごとの原材料表示とアレルギー表示を確認して選びましょう。
乳製品を使わないアイスを探している家庭や、有機JASの商品を選びたい場合にチェックしやすい商品です。
まとめ
アイスクリームは「何歳から」と一律に決まっているものではありません。この記事では、離乳食が完了して食事のリズムが整ってくる1歳半頃以降をひとつの目安としています。
初めて食べるときは少量から。原材料やアレルギー表示を確認しながら、お子さんの様子を見てあげましょう。
アイスは毎日の食事に必要なものではありませんが、たまのおやつとして親子で楽しむのもひとつ。普段の食事を大切にしながら、無理なく取り入れていきましょう。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」、厚生労働省「e-ヘルスネット」、消費者庁「食品添加物」