赤ちゃんの離乳食が進んでくると、「食事の栄養をもう少し充実させたい」「手軽に取り入れられるものはないかな」と考えることもありますよね。そんなとき、テレビやSNSなどで見かける「えごま油」や「亜麻仁油(アマニ油)」が気になる方もいるかもしれません。
でも、赤ちゃんに初めて使う食品だからこそ、「いつから使える?」「どのくらい使えばいい?」「アレルギーは大丈夫?」と疑問も出てきます。
この記事では、離乳食でえごま油や亜麻仁油を使うときに知っておきたいポイントを、離乳食の進め方や食品の特徴を踏まえてわかりやすくまとめます。
えごま油は子供にいつから?専用の開始時期は定められていません
えごま油や亜麻仁油について、国の離乳食ガイドで「生後○か月から」といった専用の開始時期が定められているわけではありません。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳後期は生後9〜11か月頃とされ、この時期の調理用油脂類・砂糖は1回あたりそれぞれ3gが目安として示されています。これはえごま油だけの量ではなく、料理に使う油脂類全体の目安です。
そのため、えごま油や亜麻仁油を離乳食に取り入れる場合は、特定の月齢から必ず始めるものではなく、離乳食の進み方を見ながら、ごく少量から取り入れる方法があります。
まだ離乳食に慣れていない場合や、食物アレルギーなどについて心配がある場合は、無理に取り入れる必要はありません。個別の食事について心配がある場合は、医師や自治体の栄養相談などに確認しましょう。
初めて使うときは「少量から」「赤ちゃんの様子を確認」
えごま油や亜麻仁油を初めて食べる場合は、ほかの初めての食品と同じように、まずはごく少量から試しましょう。
- 最初はごく少量から:いつも食べているお粥やスープなどに少量を混ぜ、赤ちゃんの様子を確認します。
- 初めての食品を一度に増やしすぎない:何か変化があった場合に原因を確認しやすくするため、初めて使うときは少量にします。
- 心配な症状があれば医療機関へ:食後に発疹、嘔吐、呼吸の異常など気になる症状が出た場合は、医療機関に相談してください。
なお、2026年4月時点の消費者庁の食物アレルギー表示制度では、えごまや亜麻仁は特定原材料等の対象品目には含まれていません。ただし、表示対象ではないことと、アレルギーを起こさないことは同じではありません。商品を使うときは、原材料表示なども確認しましょう。
えごま油と亜麻仁油(アマニ油)の違いは?
えごま油と亜麻仁油は、どちらもα-リノレン酸を多く含む植物油です。
α-リノレン酸はn-3系の多価不飽和脂肪酸のひとつです。えごま油では、文部科学省の食品成分データベースでα-リノレン酸が脂肪酸総量の約61%を占めています。
| 特徴 | えごま油 | 亜麻仁油 |
|---|---|---|
| 原料 | えごまの種 | 亜麻の種 |
| 主な特徴 | α-リノレン酸を多く含む | α-リノレン酸を多く含む |
| 味・香り | 商品によって風味が異なる | 商品によって風味が異なる |
| 選ぶとき | 原料・製法・容器・保存方法などを確認 | 原料・製法・容器・保存方法などを確認 |
※含まれる成分量や風味は商品によって異なります。商品パッケージの表示も確認しましょう。
子供の一日の摂取量はどれくらい?
ここは特に注意したいポイントです。
えごま油・亜麻仁油について、子どもが1日に摂るべき専用の量が国の離乳食ガイドで定められているわけではありません。
厚生労働省の離乳食の目安では、離乳後期(9〜11か月)の調理用油脂類・砂糖はそれぞれ1回3g、離乳完了期(12〜15か月)はそれぞれ1回4gとされています。ただし、これはえごま油だけではなく、料理に使用する油脂類全体を含む目安です。
そのため、「9〜11か月なら小さじ○杯」「2歳なら小さじ○杯」という形で、えごま油だけの摂取量を決めるのは避けた方がよいでしょう。
離乳食に取り入れる場合は、普段の食事で使用する油脂類の量を考慮しながら、ごく少量から使うようにしましょう。
えごま油の使い方は?離乳食では仕上げに使う方法も
えごま油や亜麻仁油は、α-リノレン酸を多く含む油です。多価不飽和脂肪酸は酸化しやすいため、保存や調理では高温や光、空気に長時間さらさないようにすることが大切です。
加熱調理に使うかどうかは商品によっても異なるため、基本的には商品の表示・メーカーの使用方法を確認しましょう。離乳食では、調理後の料理に少量加える使い方もあります。
使い方1:完成した料理に少量加える
お粥やスープ、うどんなど、普段食べている料理に少量を混ぜる方法があります。赤ちゃんが食べ慣れている料理に加えると、取り入れやすくなります。
使い方2:子どもが食べやすい料理に混ぜる
離乳食が進んだ後は、野菜や豆腐などの料理に少量混ぜる方法もあります。油の風味が気になる場合は、まず少量から試してみましょう。
子供が食べるえごま油を選ぶときのポイント
子どもが食べるものとしてえごま油を選ぶなら、単に「無添加」と書かれているかだけでなく、原材料、製法、容器、保存方法、賞味期限などを確認することが大切です。
また、「有機JAS」「低温圧搾」「一番搾り」など、それぞれ意味が異なる表示についても、内容を確認してから選びましょう。
有機JAS認証で選ぶ。ハンズ 一番搾り 有機えごま油
有機JAS認証の商品を選びたい方に候補となるえごま油です。商品を選ぶ際は、認証の有無だけでなく、原材料や製法、保存方法なども確認しておきましょう。
スーパーなどでも探しやすい。日清有機えごま油
有機JAS認証の商品を身近な店舗や通販で探したい方に候補となる商品です。購入時には、現在販売されている商品の表示や保存方法も確認しましょう。
圧搾製法のえごま油。太田油脂 マルタ えごまオイル
太田油脂のえごま油を選びたい方に候補となる商品です。商品ごとの原材料や製法、栄養成分表示などを確認し、家庭で使いやすいものを選びましょう。
えごま油や亜麻仁油は酸化しやすいため、保存方法や開封後の使用期間は商品ごとの表示を優先してください。冷蔵保存が指定されている商品もあるため、購入した商品のラベルやメーカーの案内を確認しましょう。
よくある質問
Q. えごま油は赤ちゃんにいつから使えますか?
A. えごま油について、国の離乳食ガイドに専用の開始月齢は定められていません。離乳食の進み方を見ながら、使う場合はごく少量から取り入れましょう。
Q. えごま油は赤ちゃんに1日どのくらい使えますか?
A. えごま油だけの1日量は、国の離乳食ガイドでは定められていません。離乳後期の調理用油脂類は1回あたり3gが目安ですが、これはえごま油だけではなく、料理に使う油脂類全体の目安です。
Q. えごま油や亜麻仁油はアレルギー表示の対象ですか?
A. 2026年4月時点の消費者庁の食物アレルギー表示制度では、えごまや亜麻仁は特定原材料等の対象品目には含まれていません。ただし、表示対象ではないことと、アレルギーを起こさないことは同じではありません。商品を使う際は原材料表示なども確認しましょう。
Q. えごま油は加熱して使えますか?
A. 商品によって使用方法が異なるため、商品の表示やメーカーの案内を確認してください。離乳食では、調理後の料理に少量加える方法もあります。
Q. えごま油の保存方法は?
A. 商品によって保存方法が異なります。冷蔵保存が指定されている商品もあるため、購入した商品のラベルやメーカーの案内を確認してください。開封後の使用期間についても、商品ごとの表示を優先しましょう。
まとめ
えごま油や亜麻仁油には、α-リノレン酸が多く含まれています。離乳食で使う場合、国のガイドにえごま油専用の開始時期や1日の摂取量が定められているわけではありません。離乳食の進み方を見ながら、使う場合はごく少量から取り入れる方法があります。
離乳後期の調理用油脂類は1回3gが目安とされていますが、これはえごま油だけの量ではありません。普段の食事に使う油脂類全体の量を考えながら使用しましょう。
また、えごま油を選ぶときは「無添加」という言葉だけで判断せず、原材料や製法、容器、保存方法なども確認することが大切です。
商品は販売時期によって原材料表示や容量、販売状況などが変わる場合があります。購入前に、最新の商品ページやパッケージの表示を確認してください。