チーズを大袋で購入したときや、料理に使ったチーズが余ったとき、冷凍しておけば長持ちするのではと考えることがあります。
しかし、スライスチーズ、シュレッドチーズ、モッツァレラなどは、冷凍した際の状態が同じではありません。
この記事では、チーズの種類別に冷凍保存できるかを整理し、開封後の保存方法と賞味期限の注意点を解説します。
まずはこちらをチェック
チーズの保存は原則として冷蔵が基本です。ただし、加熱調理に使うシュレッドチーズなど、冷凍保存を利用できるものもあります。
雪印メグミルクとよつ葉乳業は、一般的なチーズの冷凍をおすすめしていません。一方、シュレッドチーズは加熱調理を前提として冷凍できる場合があると説明しています。
冷凍してよいかは商品の種類や表示によって異なります。冷凍することで賞味期限が自動的に延びるわけではありません。
チーズは冷凍できる?種類によって判断が違う
一般的なチーズは冷蔵保存が基本
チーズは冷凍すると、含まれる水分の状態が変わり、解凍後に食感や風味が変わることがあります。
雪印メグミルクは、一部の商品を除き、冷凍保存を避けて商品の表示どおりに保存するよう案内しています。
特に、そのまま食べることを想定したチーズでは、冷凍によって元の食感を保てなくなる場合があります。
加熱用シュレッドチーズは冷凍できる場合がある
ピザやグラタンに使う細切りのシュレッドチーズについて、よつ葉乳業は冷凍保存が可能と説明しています。
開封後すぐに食べ切れない場合は、密閉容器に入れて冷凍し、加熱調理して食べる方法を案内しています。
ただし、雪印メグミルクは、冷凍できる場合でも、商品に表示された冷蔵保存とは異なるため、品質を保証できないと説明しています。
購入した商品の案内に従うことが重要です。
スライスチーズやクリームチーズは?
スライスチーズはプロセスチーズかナチュラルチーズか、また商品ごとの製法によって取り扱いが異なります。
クリームチーズやモッツァレラなどの水分を多く含むチーズも、冷凍によって食感が変わる場合があります。
種類だけで冷凍できると判断せず、メーカーが冷凍を認めているか確認してください。
チーズの種類別・冷凍保存の考え方
家庭で使うことの多いチーズについて、冷凍保存の判断を整理しました。
| チーズの種類 | 冷凍の考え方 | 注意する点 |
|---|---|---|
| 加熱用シュレッドチーズ | 冷凍できる商品がある | 密封して保存し、加熱調理に使用 |
| プロセススライスチーズ | 原則として冷蔵を優先 | 冷凍で食感や風味が変わることがある |
| クリームチーズ | 商品の案内を確認 | 解凍後の食感や状態が変わる場合がある |
| フレッシュモッツァレラ | 商品の案内を確認 | 水分が多く、品質変化に注意 |
| ハードタイプ | 冷凍利用できるものもある | 用途や解凍後の状態に注意 |
| 粉チーズ | 商品の保存表示を優先 | 常温保存を指定する商品もある |
この表は一般的な判断を整理したものであり、すべての製品に同じ保存方法を適用するものではありません。
開封後のチーズはどう保存する?
ブロックチーズは切り口を保護する
雪印メグミルクや農林水産省は、チーズをラップで包み、さらに密閉容器や保存袋に入れて冷蔵保存する方法を案内しています。
切り口を空気にさらしたままにすると乾燥しやすくなるため、使用後はすぐに包み直しましょう。
ほかの食品のにおいが移らないようにすることも大切です。
シュレッドチーズは必要な分だけ取り出す
加熱用シュレッドチーズを冷凍する場合は、清潔で乾燥した密閉容器や冷凍用保存袋を使います。
大容量の袋なら、1回に使う量に小分けしておくと、必要な分だけ取り出しやすくなります。
凍ったまま加熱調理に使う場合も、料理の中心まで十分に火を通しましょう。
解凍したチーズはどう使う?
冷凍によって品質が変化したチーズは、生食よりも加熱調理に向く場合があります。ただし、すべてのチーズが冷凍後の加熱調理に適するという意味ではありません。
解凍が必要な商品は、表示された方法を優先してください。解凍後の再冷凍や長時間の室温放置は避けましょう。
開封後のチーズは何日まで食べられる?
賞味期限は未開封の保存条件が前提
賞味期限は、未開封で指定された方法を守って保存した場合に、おいしく食べられる期限です。
開封すると状態が変わるため、パッケージに記載された賞味期限まで品質が保証されるわけではありません。
雪印メグミルクも、開封後は賞味期限にかかわらず早めに食べるよう案内しています。
開封後の日持ちは商品ごとに異なる
チーズは種類によって水分量、塩分、加工方法、包装状態が違います。そのため、開封後の保存可能日数を一律には示せません。
個別商品の案内に開封後の保存条件が記載されている場合は、その指示を守ってください。
冷蔵庫に入れれば何週間でも安全というものではありません。
冷凍すれば賞味期限が延びるわけではない
冷凍保存は、条件によっては品質変化を抑えるために利用できますが、未開封時の賞味期限を延長する保証にはなりません。
すでに品質が悪くなったチーズを冷凍しても、元の状態には戻せません。
カビが生えている、異常なにおいや変色がある、保存条件を守れなかったなど、品質に不安がある場合は食べないでください。
カマンベールなど製造時からカビを利用したチーズと、保存中に意図せずカビが発生したチーズは区別が必要です。
意図せず生えたカビを取り除いただけで、残りが安全だと判断しないでください。
チーズの冷凍・保存についてよくある質問
Q. とろけるチーズは冷凍できますか?
加熱用シュレッドチーズであれば、冷凍できる商品があります。ただし、「とろける」という商品名だけでは判断できないため、パッケージやメーカーの案内を確認してください。
Q. 6Pチーズやスライスチーズは冷凍できる?
一般に、冷凍によって食感や風味が変わる可能性があるため、冷蔵保存が基本です。商品ごとの保存表示を守りましょう。
Q. 冷凍したシュレッドチーズはそのまま料理に使える?
冷凍保存が可能と案内された加熱用シュレッドチーズは、必要な分を取り出して加熱調理に使えます。十分に火が通る料理に利用してください。
Q. チーズは開封後でも賞味期限まで食べられる?
賞味期限は未開封で指定の保存方法を守った場合の期限です。開封後は商品ごとの保存指示に従い、早めに食べ切ってください。
チーズの冷凍は種類と加熱用途を確認して判断しよう
チーズの保存は冷蔵が基本ですが、加熱用シュレッドチーズなど、冷凍を利用できる商品もあります。
一方、スライスチーズやフレッシュチーズなどでは、冷凍すると風味や食感が変化する場合があります。
開封後は適切に密封し、商品の保存表示を守って早めに食べ切りましょう。