離乳食を作るとき、「だしは何か月から使える?」「昆布だしとかつおだしは同じ時期でいいの?」と迷うことはありませんか。毎回だしを取るのが大変なときは、市販の粉末だしが使えるかも気になるところです。
だしは、食材のうま味を生かして料理に風味を加えられます。ただし、昆布・かつお・煮干しでは取り入れる時期の目安が異なり、市販品は原材料や食塩相当量の確認が必要です。
この記事では、公的資料をもとに、だしの種類別の開始時期、離乳食での使い方、市販粉末だしの塩分やアレルギーの注意点を整理します。
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昆布だしは、生後5〜6か月頃の離乳初期から使えます。かつおだしは、岡山市や糸島市などが生後7〜8か月頃からの使用を案内しています。
煮干しだしは、岡山市では7〜8か月頃、糸島市では1歳頃からと案内が異なります。全国共通の一律の開始月齢が決められているわけではありません。
市販の粉末だしやだしパックは、原材料・食塩相当量・対象月齢を確認してください。食塩を加えていない商品でも、食塩相当量がゼロとは限りません。
離乳食を始めたばかりの時期は素材そのものの味に慣れることが大切なので、急いでだしを使う必要はありません。
だしは何歳から?昆布・かつお・煮干しで開始時期が違う
だしは塩や醤油と同じように使う調味料ではなく、昆布や魚などの素材からうま味を取り出したものです。
離乳食では、食材の風味を生かすために使用できます。ただし、使う素材によって開始時期の目安が異なります。
昆布だしは生後5〜6か月頃から
昆布だしは、離乳初期の生後5〜6か月頃から使用できます。
岡山市は5〜6か月頃からの使用例を紹介しています。糸島市では、離乳食を始めて約1か月後から昆布だしを取り入れる方法を案内しています。
初めはおかゆや野菜などに慣れることを優先し、必要に応じて薄い昆布だしを少量加えましょう。
なお、昆布に含まれるヨウ素は体に必要な栄養素ですが、多量に摂り続けることには注意が必要です。昆布を濃く煮出しただしを毎日大量に使うことは避けましょう。
かつおだしは生後7〜8か月頃からが目安
かつおだしは、離乳中期にあたる生後7〜8か月頃から使用する方法を岡山市や糸島市が紹介しています。
魚を原材料とするだしなので、初めて使う場合は少量から取り入れ、食後の様子を確認します。
かつお節を直接料理に入れる場合と、かつお節から取っただし汁を使う場合も区別しましょう。離乳食では、だし汁をこして使うと、削り節の繊維が残りにくくなります。
かつおだしに特化した取り方や使い方は、離乳食のかつおだしはいつから?でも紹介しています。
煮干し・いりこだしは自治体によって開始目安が異なる
煮干しだしは、岡山市が生後7〜8か月頃から、糸島市が1歳頃からの使用を紹介しています。
この違いがあるため、煮干しだし全般について「必ず生後7か月から」と決めることはできません。
煮干しの種類や塩分、だしの取り方を確認し、離乳食の進行に合わせて慎重に取り入れましょう。
また、煮干しからだし汁を取ることと、硬い煮干しをそのまま食べさせることは別です。小さな子どもには、魚の骨や硬い部分が残らないよう注意が必要です。
だしの種類別・月齢ごとの使い方の目安
自治体が公開している離乳食の資料をもとに、使用時期の考え方をまとめました。
| だしの種類 | 開始時期の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 昆布だし | 5〜6か月頃から | 薄めに使い、ヨウ素の摂りすぎに注意 |
| かつおだし | 7〜8か月頃から | 魚の原材料を確認し、だし汁をこして使う |
| 昆布・かつおの合わせだし | 7〜8か月頃から | それぞれの素材への慣れを確認する |
| 煮干し・いりこだし | 7〜8か月頃、または1歳頃からの案内がある | 魚の種類・塩分・骨などを確認する |
| 市販の粉末だし | 商品ごとに判断 | 原材料・食塩相当量・対象月齢を確認 |
※岡山市、糸島市などの自治体資料に基づく目安です。国がすべてのだしについて統一した開始月齢を定めたものではありません。子どもの発達や離乳食の進み具合に合わせて判断してください。
離乳食にだしを使うときの取り方と使い方
離乳食では、食塩や醤油などを多く加えず、素材そのものの味とだしのうま味を生かすことが大切です。
昆布だしは昆布を取り出して使う
昆布を水に浸し、鍋で加熱して沸騰する直前に取り出す方法があります。
糸島市では、5cm角の昆布1枚を水600mlに浸して火にかけ、沸騰直前に取り出す方法を紹介しています。
離乳食に使用するときは、必要に応じて薄め、濃い昆布だしを毎日大量に使わないようにしましょう。
かつおだしは削り節をこして使う
かつお節からだしを取る場合は、湯にかつお節を加えて風味を取り出し、キッチンペーパーなどでこします。
離乳食では、削り節の繊維や細かな破片を取り除いた、なめらかなだし汁として使用する方法が適しています。
おかゆ・野菜の煮物・汁物に少量加える
だしは、おかゆや柔らかく煮た野菜、豆腐などの風味づけに使用できます。
離乳初期は滑らかにすりつぶした状態、離乳中期は舌でつぶせる硬さなど、食べ物の形状を月齢と発達に合わせて調整しましょう。
だしそのものを濃くして飲ませる必要はありません。食材の味を生かす程度に使用します。
手作りだしは衛生的に保存する
手作りしただし汁は清潔な容器に入れ、長時間常温で放置しないようにします。
使い切れない場合は小分けして冷凍し、使用時に十分に加熱する方法があります。保存期間は調理・保存状態によって異なるため、作り置きを長期間放置しないことが大切です。
食べ残しや、子どもが口をつけた料理のだしを再保存することは避けましょう。
市販の粉末だし・だしパックは何か月から使える?
市販のだしには、昆布やかつお節だけを原材料にしたもの、複数の素材を合わせたもの、食塩や調味料を加えたものなどがあります。
そのため、市販のだし全体に共通する開始月齢はありません。
原材料が少ない商品から確認する
離乳食に初めてだしを使う場合は、昆布だけ、かつお節だけなど、原材料が分かりやすい商品を選ぶと、食材ごとの確認がしやすくなります。
複数の魚や昆布、しいたけなどを混ぜた粉末だしは、初めて使う食材が重ならないように注意しましょう。
食塩不使用でも食塩相当量を確認する
京都市は、市販のだしの素やコンソメには塩分が多いものがあるため、離乳食では使用を控え、昆布やかつおなどの原材料を確認するよう案内しています。
また、「食塩不使用」は、食塩を原材料として加えていないことを示しますが、素材由来のナトリウムまで含まないという意味ではありません。
商品を選ぶときは、原材料表示と栄養成分表示の食塩相当量を確認し、料理全体の薄味を基本にしましょう。
だしパックの中身をそのまま使わない
だしパックは煮出して使う商品と、粉末を料理に混ぜて使える商品があります。
魚を丸ごと粉砕した商品では、骨や硬い粒が残る場合があります。赤ちゃんに使う際は、メーカーが指定した使用方法を守り、だしをこしてから使うなどの注意が必要です。
原材料が自然素材だけでも、小さな子どもがそのまま食べられるとは限りません。
だしのアレルギーと昆布のヨウ素で注意すること
魚アレルギーがある場合のかつお・煮干しだし
かつおやいわしは魚類です。魚アレルギーがある場合は、魚を使っただしについても確認が必要です。
食物アレルギー研究会は、魚アレルギーがあっても、かつおやいりこなどのだしを除去する必要がない場合が多いと説明しています。
ただし、すべての子どもが問題なく使えるという意味ではありません。魚アレルギーと診断されている場合や、過去に魚のだしで症状が出た場合は、医師の指示を優先してください。
初めての原材料は少量から確認する
初めて魚を使っただしを取り入れる場合は、体調がよいときに少量から使用し、食後の様子を確認しましょう。
複数の素材を使っただしの場合、何に反応したのか判断しにくくなることがあります。初めての食品を同時に多く試さないようにします。
食後にじんましん、唇の腫れ、嘔吐、咳などが現れた場合は食べるのを中止し、医療機関に相談してください。呼吸が苦しい、ぐったりして反応がおかしいなど重い症状がある場合は、すぐに119番へ連絡しましょう。
昆布だしのヨウ素は摂りすぎに注意
昆布はヨウ素を多く含む食品です。ヨウ素は体に必要な栄養素ですが、過剰に摂り続けることにも注意が必要です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、ヨウ素について年齢別の摂取基準と耐容上限量が示されています。
昆布だしに含まれるヨウ素量は、昆布の種類や使用量、だしの取り方によって異なるため、すべての昆布だしに共通する安全な量を決めることはできません。
離乳食では濃い昆布だしを毎日大量に使わず、薄味の調理を心がけましょう。
魚や昆布などの自然素材で作られただしでも、食物アレルギーや食塩相当量、ヨウ素への注意が不要になるわけではありません。食品の形状や使用量も合わせて確認してください。
だしは1日にどれくらい使ってよい?
だし汁全般について、赤ちゃんが1日に使用できる量を一律に決めた公的な基準は確認できません。
使用する昆布や魚の種類、だしの濃さ、粉末製品に含まれる食塩相当量などによって、実際に摂る成分が異なるためです。
離乳食では、だしを栄養補給のために大量に飲ませる必要はありません。おかゆや野菜などの風味を整える目的で使用しましょう。
市販の粉末だしに成人向けの使用量が記載されている場合も、その数字を赤ちゃんの1回分や1日分にそのまま当てはめないことが大切です。
家族の料理にも使える粉末だしを紹介
毎回だしを取るのが難しい場合は、粉末タイプも選択肢になります。ただし、複数の原材料を使った商品は、昆布だけのだし汁と同じ開始月齢で考えないようにしましょう。
千年前の食品舎 だし&栄養スープ 500g
家族の汁物や煮物に使うだしを、原材料と食塩相当量まで確認して選びたいときに
千年前の食品舎の「だし&栄養スープ」は、500g入りの粉末タイプです。メーカー公式情報による原材料は、澱粉分解物、カタクチイワシ、カツオ、昆布、原木栽培椎茸、無臭ニンニクの6種類です。食塩や化学調味料などを加えていないと案内しています。
粉末を水やお湯に溶かして使えるため、家族の味噌汁や煮物、スープなどにだしを加えたいときの購入候補になります。メーカーの栄養成分表示では、食塩相当量は100g当たり4.6gです。食塩を添加していなくても、食塩相当量がゼロではない点を確認しておきましょう。
メーカーは離乳食にも使用できると案内していますが、本品は魚・昆布・しいたけなど複数の素材を含みます。生後5〜6か月頃から一律に使える商品という意味ではありません。初めての魚類などの食材が重ならないよう注意し、離乳食に使用する場合は子どもの食事の進み具合に合わせて判断してください。メーカーが示す1人前5〜10gは、乳児の推奨使用量として使用しません。
だしは何歳から?よくある質問
Q. だしは生後5か月から使えますか?
昆布だしは、離乳初期の生後5〜6か月頃から使用できます。ただし、離乳食を始めたばかりの時期は素材の味に慣れることが大切なので、必ずだしを加える必要はありません。
Q. かつおだしは生後6か月でも使えますか?
岡山市や糸島市は、かつおだしを離乳中期の生後7〜8か月頃から使う方法を案内しています。生後6か月だから必ず使えるとは判断せず、離乳食の進み具合や食材への慣れを確認しましょう。
Q. 煮干しだしは7か月から使えますか?
岡山市は7〜8か月頃から、糸島市は1歳頃からと案内しています。全国共通の一律の開始月齢ではありません。魚の原材料や塩分、だしの取り方を確認し、離乳食の進み具合に合わせて判断しましょう。
Q. 市販の無添加粉末だしなら離乳初期から使えますか?
無添加という表示だけでは開始時期を判断できません。昆布だけのもの、魚を含むもの、複数の素材を使ったものなど、商品によって原材料が異なります。対象月齢、食塩相当量、使用方法を確認しましょう。
Q. 食塩不使用のだしなら塩分はゼロですか?
食塩を加えていない商品でも、原材料に由来するナトリウムが含まれるため、食塩相当量がゼロとは限りません。栄養成分表示を確認し、料理全体の薄味を基本にしましょう。
Q. 魚アレルギーがある子どもはだしも使えませんか?
魚アレルギーがあっても、かつおやいりこのだしを除去する必要がない場合があります。ただし、使用できるかどうかは個別の判断が必要です。すでに医師から指示を受けている場合は、その指示を優先してください。
だしは何歳から?種類別の開始時期と注意点のまとめ
昆布だしは生後5〜6か月頃、かつおだしは7〜8か月頃から使用する目安が示されています。煮干しだしは自治体によって開始時期の案内が異なるため、一律の月齢で判断しないことが大切です。
離乳食では、素材そのものの味に慣れることを優先し、必要に応じてだしの風味を取り入れましょう。
市販の粉末だしは、食塩不使用や無添加という表示だけで選ばず、原材料・食塩相当量・アレルギー・対象月齢を確認してください。複数の魚や昆布などを含む商品は、単一素材のだし汁と区別して考える必要があります。
かつおだしの詳しい取り方は、離乳食のかつおだしの使い方で紹介しています。
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