離乳食が進んでくると、「そろそろ料理にコクを出してあげたいな」と思うタイミングがありますよね。そこで気になるのがバター。風味豊かで美味しいけれど、赤ちゃんにはいつから、どのくらいあげていいのか、迷ってしまうママも多いはずです。
今回は、バターについてよくある「いつから?」「どれを選べばいい?」という疑問をまとめました。離乳食に使うときの目安や選び方、食塩不使用のバターを具体的にご紹介します。
バターは離乳食でいつから?何ヶ月からが目安?
バターについて「生後○か月から」といった一律の開始年齢が公的に定められているわけではありません。
一方、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳中期は生後7~8か月頃が目安とされ、この時期は舌でつぶせる固さのものを食べる段階です。また、調理用の油脂類は、離乳中期では1回あたり2~2.5gが目安として示されています。これはバターだけを対象とした量ではありませんが、バターを調理用の油脂として取り入れる場合は、生後7~8か月頃の離乳中期から、少量ずつ使い始めることを考えやすいでしょう。
ただし、月齢だけで判断するのではなく、これまでに食べてきた食品の種類や、舌でつぶして食べられるかなど、赤ちゃんの発達に合わせて進めることが大切です。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
なぜ7~8ヶ月頃がひとつの目安になるのか
離乳初期の生後5~6か月頃は、まず離乳食を飲み込むことや、味・舌ざわりに慣れることが中心です。生後7~8か月頃になると、1日2回食へ進めながら、いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていく段階になります。
このため、バターを調理用の油脂として使う場合も、離乳中期に入ってから少量を料理に加えるという考え方が自然です。ただし、バターについて公的に「8か月から」と決められているわけではないため、赤ちゃんの食べる力やこれまでの離乳の進み具合も見ながら進めてください。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
バターに含まれる栄養素とマーガリンとの違い
バターに含まれる主な栄養素
食塩不使用バターには脂質が多く含まれ、ビタミンAやビタミンDなども含まれています。文部科学省の食品成分データベースでは、食塩不使用バター100gあたりの脂質は83.0g、ビタミンAのレチノール活性当量は800μg、ビタミンDは0.7μgとされています。
ただし、離乳食ではバターを栄養補給のためにたくさん使うのではなく、料理の風味付けや油脂として少量を取り入れるものと考えるとよいでしょう。
出典:文部科学省「食品成分データベース」日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
マーガリンとの違い
バターとマーガリンは、主な原料や製造方法が異なります。バターは乳を原料とする食品で、食塩不使用タイプでは原材料が生乳のみの商品があります。一方、マーガリンは食用油脂を主な原料とし、商品によって原材料や使用されている食品添加物などが異なります。
どちらを選ぶ場合も、「バターだからすべて同じ」「マーガリンだからすべて同じ」と考えるのではなく、実際の商品表示を確認することが大切です。
初めてのバターデビューで守りたい3つのポイント
「食塩不使用」を選ぶ
離乳食に使うバターを選ぶときは、「食塩不使用」と表示されたタイプが候補になります。
食塩不使用バターは、製造時に食塩を加えていないタイプです。ただし、「食塩不使用」でも原料の生乳などに由来するナトリウムが含まれる場合があります。たとえば、よつ葉バター食塩不使用450gは原材料が生乳のみで、食塩相当量は100gあたり0~0.05gと表示されています。
商品情報:よつ葉乳業「よつ葉ポンドバター食塩不使用」
最初はごく少量から
厚生労働省の資料では、調理用の油脂類は、離乳初期では1回あたり0~1g、中期では2~2.5g、後期では3g、完了期では4gが目安として示されています。ただし、これは調理用油脂類全体の目安であり、バターだけの推奨量ではありません。
バターを初めて使う場合は、最初からこの量を使い切るのではなく、ごく少量を料理に加えるところから始め、赤ちゃんの食べる様子を見ながら調整するとよいでしょう。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
初めて与えるときは乳成分に注意
バターは乳を原料とする食品なので、乳成分にアレルギーがある赤ちゃんは注意が必要です。初めて食べる場合は、赤ちゃんの体調がよいときに少量から試し、食後の様子を見守りましょう。
これまでに乳製品を食べて症状が出たことがある場合や、食物アレルギーについて心配がある場合は、自己判断で進めず、医師などに相談してください。
離乳食に使うバターの選び方
離乳食に使うバターは、まず「食塩不使用」かどうかを確認しましょう。そのうえで、原材料や認証など、自分の家庭で重視したい条件に合うものを選ぶと比較しやすくなります。
- 食塩不使用:離乳食に使う場合は、食塩を加えていないタイプを選びやすくなります。
- 原材料がシンプル:生乳のみなど、原材料表示が分かりやすい商品を選ぶ方法があります。
- 有機JASなどの認証:有機食品を選びたい家庭では、認証表示の有無も確認できます。
- 容量:離乳食だけに使うのか、家族の料理やお菓子作りにも使うのかによって、扱いやすい容量を考えましょう。
離乳食に使いやすいバター3選
ここでは順位をつけず、それぞれ異なる特徴を持つ食塩不使用バターを紹介します。離乳食だけでなく、家庭での使い方まで考えて選ぶと、自分に合う商品を見つけやすくなります。
有機JAS オーガニック グラスフェッドバター
原材料や有機JAS認証を重視して選びたい家庭に。オーストラリア産の有機JAS認証を取得したグラスフェッドバターで、食塩不使用タイプ。原材料は生乳100%とされています。離乳食に使うバターだからこそ、原材料や認証まで確認して選びたい場合に候補になります。
250gと比較的扱いやすい容量で、冷凍商品として販売されています。離乳食用に少量ずつ使うほか、家庭でバターを使う機会がある場合にも検討しやすい商品です。
北海道 よつ葉バター(食塩不使用)450g
離乳食だけでなく、家族の料理にも使いたい家庭に。北海道産の生乳を100%使用した食塩不使用バターで、原材料は生乳のみです。450gと容量が大きいため、離乳食に少量ずつ使いながら、家庭料理やパン・お菓子作りにも使いたい場合に向いています。
離乳食用のバターを選ぶときに、原材料をできるだけシンプルにしたい場合にも確認しやすい商品です。保存方法は要冷蔵と案内されているため、家庭での使用量や保存スペースも考えて選ぶとよいでしょう。
カルピス 無塩バター 450g
バターの風味や口当たりも重視して選びたい家庭に。カルピスを作る工程で生まれる脂肪分を利用して作られた食塩不使用タイプで、良質な生乳を原料としています。乳白色の見た目と、爽やかな味わいが特徴として紹介されています。
離乳食では少量を料理に加える使い方が中心になりますが、家族の料理やお菓子作りにも使う場合は、バターそのものの風味を楽しみたいかどうかも選択肢になります。
まとめ
離乳食にバターを使うなら、生後7~8か月頃の離乳中期から、食塩不使用タイプを少量ずつ取り入れることがひとつの目安です。ただし、バターについて公的な一律の開始年齢が定められているわけではありません。厚生労働省の離乳の目安を参考にしながら、赤ちゃんの食べる力やこれまでの離乳の進み具合に合わせて進めましょう。
商品を選ぶときは、まず食塩不使用かどうかを確認し、そのうえで原材料や有機JASなどの認証、容量、家庭での使いやすさを見比べると、自分の家庭に合うバターを選びやすくなります。