暑い季節やお風呂上がりに、ひんやり冷たくて美味しいアイス。おうちで楽しんでいると、お子さんが「それなぁに?」「ちょうだい!」と目を輝かせて寄ってくることもありますよね。
そんなとき、アイスのパッケージに書かれた「ラクトアイス」という表示が気になったことはありませんか?「ラクトアイスは身体に良くない」「子供には食べさせない方がいい」といった情報を見て、「赤ちゃんや子供にはいつからあげていいの?」「アイスクリームとは何が違うの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
実は、「ラクトアイスだから危険」「3歳までは食べてはいけない」といった一律のルールがあるわけではありません。大切なのは、種類別表示だけで良し悪しを決めるのではなく、原材料や糖質・脂質、食べる量、子どもの成長段階などを合わせて考えることです。
この記事では、ラクトアイスとアイスクリームの違いから、子供に与えるときの考え方、パッケージのチェックポイント、通販で購入できる商品まで分かりやすく紹介します。
ラクトアイスを子供にあげるのは何歳から?
「ラクトアイスは3歳から」という公的な決まりはありません。
ラクトアイスを含むアイス類について、年齢だけを基準に「何歳から」と一律に区切ることはできません。子どもの食事の進み方や体格、普段の食事内容などにも個人差があるためです。
また、「ラクトアイスだから子供に悪い」という考え方も適切ではありません。ラクトアイスは、乳固形分が3.0%以上であるアイスクリーム類の一分類で、食品としての安全性を種類別だけで判断するものではありません。
子供に与える場合は、年齢だけで禁止するのではなく、少量から始め、普段の食事とのバランスを考えながら与えることがポイントです。
特に初めて食べる場合は、乳成分などのアレルギー表示も確認しておきましょう。
そもそも「ラクトアイス」って普通のアイスと何が違うの?
アイス売り場に並んでいる商品は、見た目が似ていても、パッケージの「種類別」を見ると違いが分かります。
日本の「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」では、乳固形分や乳脂肪分などの基準によって、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」に分類されています。
| 種類別 | 乳固形分・乳脂肪分 | 特徴 |
|---|---|---|
| アイスクリーム | 乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上 |
3種類の中で乳成分の基準が最も高いタイプ |
| アイスミルク | 乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上 |
アイスクリームとラクトアイスの中間にあたるタイプ |
| ラクトアイス | 乳固形分3.0%以上 | 乳成分の基準が比較的低く、商品によって原材料や配合が異なる |
| 氷菓 | 上記3種類とは別の分類 | かき氷やアイスキャンディーなど、水分の多い商品も多い |
この分類は、あくまで乳成分などの基準による分類です。「アイスクリームだから安全」「ラクトアイスだから危険」という意味ではありません。
「身体に良くない」と言われる理由その1:植物油脂が使われる商品がある
ラクトアイスでは、商品によって植物油脂などが使用されています。
ただし、「ラクトアイス=植物油脂がたっぷり入っている」とは限りません。原材料や配合は商品ごとに異なるため、気になる場合は種類別だけで判断せず、実際の原材料表示を確認することが大切です。
また、植物油脂を使用していること自体を理由に「子供の胃腸に負担が大きい」「お腹をこわしやすい」と断定することもできません。
「身体に良くない」と言われる理由その2:糖類や食品添加物が使われる商品がある
アイス類には、商品によって砂糖やシロップ類、乳化剤、安定剤、香料などが使用されています。
ただし、これもラクトアイスだけの特徴ではありません。アイスクリームやアイスミルクにも、商品によって砂糖や食品添加物が使われることがあります。
日本で使用できる食品添加物には、使用基準などが定められており、原則として使用した添加物は表示するルールがあります。
そのため、「カタカナの原材料が多いから危険」と考えるより、自分が避けたい原材料が使われているかを商品表示で確認する方が適切です。
1歳〜2歳ごろにアイスをあげたいときは?
離乳食が進み、幼児食へ移行していく時期になると、「家族と一緒に少しだけアイスを食べさせてみたい」と思うこともありますよね。
この時期も、「ラクトアイスだから3歳まで禁止」という一律のルールはありません。一方で、アイスは糖類や脂質などを含む商品が多いため、幼児期のおやつとしては量を控えめにし、普段の食事を妨げないようにすることが大切です。
初めて食べる場合は、次の点を確認しましょう。
- 原材料・アレルゲン表示を確認する
アイス類には乳成分などが使われる商品があります。初めて食べる場合や、アレルギーが心配な場合は、商品の表示を確認してください。 - 最初は少量から試す
初めての食品は、子どもの体調が良い日に少量から試すと、変化があった場合にも原因を確認しやすくなります。 - 食事とのバランスを考える
アイスは食事の代わりではなく、おやつの一つとして考えましょう。食べる量が多くなりすぎないよう、最初に取り分けておく方法もおすすめです。
失敗しない!子供にアイスを試すときの「ママの安心3ルール」
アイスを子供に食べさせるときは、年齢だけで「OK・NG」を決めるのではなく、次の3点を意識してみましょう。
最初の量は少量から
初めて食べる食品の場合は、少量から始めるのが基本です。
アイスは甘さが強い商品も多いため、最初からカップ1個をそのまま渡すのではなく、スプーン1〜2口程度など、ごく少量から様子を見る方法があります。
アレルギーが心配な食品を初めて試す場合は、子供の体調が良いときに行い、異変があれば医療機関へ相談してください。
一日の摂取量は「ママが小分けしてコントロール」
子どもがアイスを気に入ると、「もっと食べたい」と欲しがることもあります。
そこで、カップを丸ごと渡すのではなく、食べる分だけ小さな器に取り分けておくと、量を管理しやすくなります。
アイスの種類によってエネルギーや糖類、脂質などは異なるため、「何グラムまで」と一律に決めるより、商品の栄養成分表示も確認しながら考えるとよいでしょう。
子供の体調が良い日に試す
初めての食品を試すときは、子供の体調が良い日にしましょう。
すでに体調を崩しているときや、食欲が落ちているときは、無理に新しい食品を試す必要はありません。
「冷たいからお腹を冷やす」と一律に考える必要はありませんが、子供が嫌がったり、お腹の調子が変わったりした場合は、無理に食べさせないことが大切です。
子どもと一緒に楽しむおやつに。失敗しない「アイスの選び方」のコツ
スーパーやコンビニのアイスコーナーには、さまざまな商品が並んでいます。
子供と一緒に食べるアイスを選ぶときは、「ラクトアイスかどうか」だけでなく、種類別・原材料・栄養成分表示をまとめて確認するのがおすすめです。
- 種類別を確認する
「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」などの種類別表示を確認しましょう。乳成分の基準が異なるため、商品の特徴を比較するときの目安になります。 - 原材料名を確認する
植物油脂、砂糖、シロップ類、香料、乳化剤、安定剤など、気になる原材料がある場合は、パッケージの原材料名を確認しましょう。 - 「無添加」は何が不使用なのか確認する
「無添加」という表示だけでは、何の添加物を使用していないのか分からない場合があります。消費者庁も、食品添加物の不使用表示について、何を使用していないのかを具体的に確認することを案内しています。 - 栄養成分表示もチェックする
同じ種類別でも商品によってエネルギー、脂質、炭水化物などは異なります。子供のおやつとして選ぶ場合は、原材料だけでなく栄養成分表示も確認すると比較しやすくなります。
ママも子供も楽しめる。おすすめアイスクリーム&ジェラート3選
「ラクトアイスではない商品を選びたい」「原材料がシンプルなアイスを探したい」という方に向けて、通販で購入できる商品から3つ紹介します。
ただし、「アイスクリーム」という種類別表示だけで安全性や健康面が保証されるわけではありません。購入前には、販売ページや商品パッケージで最新の原材料表示を確認してください。
| 商品名 | 特徴 | おすすめのタイプ |
|---|---|---|
| 明治 ディアミルク(Dear Milk) | 原材料名は「乳製品」のみ | 原材料がシンプルなアイスを選びたい方 |
| 牧之瀬牧場 放牧アイスクリーム | 放牧牛の生乳などを使用した商品 | 原材料や生産背景にこだわって選びたい方 |
| CROSS TOKYO 無添加ジェラート | 無添加製造を特徴とするジェラート | フルーツ系など複数の味を楽しみたい方 |
【原材料は乳製品のみ】明治 ディアミルク(Dear Milk) 130ml
明治の「Dear Milk」は、原材料名が「乳製品(北海道製造)」のみと表示されているアイスクリームです。明治公式の商品情報でも、種類別は「アイスクリーム」、乳脂肪分17.0%、無脂乳固形分11.0%とされています。
ただし、「乳製品のみ」といっても砂糖を含まないという意味ではありません。明治によると、使用している乳製品の中には加糖練乳が含まれており、糖類が含まれています。
原材料のシンプルさを重視してアイスを選びたい方には、比較候補にしやすい商品です。
【放牧牛のミルクを使用】牧之瀬牧場 放牧アイスクリーム
牧之瀬牧場のアイスは、北海道産の生乳などを使用した商品で、商品ページでは「無添加」「卵不使用」「白砂糖不使用」「有機牧草使用」「放牧牛使用」などを特徴として掲げています。
原材料や飼育環境など、商品そのものだけでなく、生産背景まで確認して選びたい方に向いています。
なお、「無添加」だから健康や安全性が保証されるという意味ではありません。何を使用していないのか、実際の原材料表示と合わせて確認しましょう。
【素材を楽しむ】CROSS TOKYO 無添加ジェラート 6個セット
CROSS TOKYOの無添加ジェラートは、商品情報では「無添加製造」とされているセットです。
フルーツなどの素材を使った複数のフレーバーを楽しめるため、家族でいろいろな味を比較したい方の候補になります。
購入時には、フレーバーごとに原材料が異なる場合があるため、最新の商品ページやパッケージで原材料・アレルゲン表示を確認してください。
よくある疑問:「高級なアイスクリームなら、1歳未満の赤ちゃんにあげても大丈夫?」
「高級なアイスクリームなら1歳未満でも大丈夫」「1歳未満は絶対にNG」と一律に決めることはできません。
離乳期の食事は、子どもの発達に合わせて少しずつ食品の種類や形態を広げていくことが基本です。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳の完了はおおむね12〜18か月頃とされており、月齢だけで全ての食品を一律に判断する考え方ではありません。
アイスについては、乳成分や卵などのアレルゲン、糖類や脂質などを含む商品があるため、離乳期の赤ちゃんに積極的に与える食品とは考えず、まずは離乳食を優先するのがよいでしょう。
もし食べさせる場合は、商品表示を確認し、子どもの発達や食事状況を踏まえて、少量から慎重に判断してください。アレルギーが心配な場合は、自己判断せず医師などに相談しましょう。
まとめ
ラクトアイスは、アイスクリーム類の一つとして正式に分類されている食品です。「ラクトアイスだから身体に悪い」「3歳までは食べてはいけない」という一律のルールはありません。
アイスを子供に与えるときは、種類別だけで判断せず、原材料名・アレルゲン・栄養成分表示・食べる量を確認することが大切です。
また、「無添加」「オーガニック」といった言葉だけで安全性を判断するのではなく、何が使われているのか、何が使われていないのかを実際の表示で確認しましょう。
子供のおやつは、毎日の食事とのバランスを考えながら、無理なく楽しむことがポイントです。気になる商品を見つけたら、今回紹介したチェックポイントを参考に、家族に合ったアイスを選んでみてください。



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